
道路の舗装や駐車場の解体、あるいは外構工事などで発生するアスファルトの廃材。「産業廃棄物って聞くけど、どうやって処分すればいいの?」そうお悩みではありませんか?
アスファルトは「がれき類」に分類される産業廃棄物であり、法律に則って適切に処分する必要があります。しかし、信頼できる業者をどう選べばいいのか、料金はどのくらいかかるのか、わからないことだらけで不安に感じる方も少なくないでしょう。
この記事では、アスファルトの処分方法から、信頼できる業者の見分け方、そして気になる料金相場まで、知っておきたい情報を網羅的に解説します。安全かつ適正にアスファルトを処分するための完全ガイドとして、ぜひご活用ください。
また、株式会社アール・イー・ハヤシは東京都に所在し産業廃棄物処理業者として50年以上の経験を持っています。もし、アスファルトの処分にお困りの事業者の方がいらっしゃいましたら、「アール・イー・ハヤシ」までお気軽にお問合せください!

アスファルトとは?処分方法

アスファルトとは、原油を精製する過程で残る成分を加工して作られる黒色の粘着質のある物質です。日本語では「土瀝青(どれきせい)」とも呼ばれており、常温では固体〜半固体ですが加熱すると柔らかくなる性質があるため加工が比較的容易です。
アスファルトの種類
主に石油アスファルトと天然アスファルトの2種類があり、日本では石油アスファルトが一般的で、そのほとんどが道路舗装に使われています。
- 石油アスファルト:原油を精製する過程で得られる、黒色で粘着性の高い物質
- 天然アスファルト:地表に染み出した原油の揮発成分が蒸発し、残ったものが固まってできた天然の物質
石油アスファルトは人工的に製造される一方で、天然アスファルトは自然界で産出される特徴があります。日本では、新潟県や秋田県などの油田地帯で産出されています。
アスファルトの処分方法
道路の補修や建物の解体工事で発生するアスファルトを「アスがら」「アスファルトがら」「アスコンがら」などと呼びこれらは産業廃棄物の「がれき類」に分類されます。
したがって、アスファルトは廃棄物処理法に基づき適正に処理する必要があります。
アスファルトとコンクリートの違い

アスファルトとコンクリートは、どちらも建築物や舗装などに使用されているため同じものだと思われがちですが実は、主成分や強度、耐久性、施工性、費用面など様々な点において異なります。
主成分や外観の違い
- アスファルト:石油から得られるアスファルトと砂や砂利を混ぜて作られ黒っぽい色が特徴
- 天然アスファルト:セメントと水、砂、砂利を混ぜて作られ灰色っぽい色が特徴
強度と耐久性の違い
- アスファルト:耐用年数は一般的に10年程度と言われ、経年劣化によりひび割れなどが発生する。防水性や補修が容易である一方で、高温に弱くコンクリートと比べると耐久性が日低いのが特徴。
- コンクリート:アスファルトより耐久性が非常に高く、耐用年数は20〜30年以上。一度ひび割れが発生すると補修が難しい。
施工性と費用
- アスファルト:材料費・施工費が安く、最短1日程度と工期が短いため費用が安価。
- コンクリート:施工にかかる時間も長く、その分費用も高い
アスファルトの処分にかかる費用とは?
アスファルトの処分にかかる費用を調べてみました。費用は業者ごとに異なりますが、体積(㎥)または重量(t)で処分量ごとに料金体系を定めている場合、2tトラックや4tトラックなど車両の大きさごとに定めていることが殆どでしょう。
相場料金
一般的にアスファルトの処分にかかる料金(相場)は以下のとおりです。
アスファルトにコンクリートや土砂、木くず、ビニールなどが混入している場合は、分別など別の作業が発生するため別途処理費用が必要となる場合や受け入れ自体ができない可能性があります。
- 1立方メートル(㎥)あたり5,000円〜10,000円
- 1トンあたり4,000円〜8,000円
あくまで、業者ごとに異なるため参考程度に考えておきましょう。
処分費用を抑えるには?
- 分別を徹底する
前述の通り、アスファルト以外が混入している場合、別途費用が発生することがあるためできるだけアスファルトガラ以外の異物を取り除くことで、スムーズに処理ができ費用を抑えることができます。 - 持ち込みを検討する
自身で処分場まで運べる場合、収集運搬業者へ依頼する必要がありません。そのため運搬費を節約することができるでしょう。しかし、運搬に際は法で定められた基準に従い適切に運搬を行いましょう。 - 複数の業者から見積りを取る
複数の産業廃棄物処理業者から見積りを取り、料金を比較検討しましょう。しかし、料金だけで選ぶのではなくサービス内容や実績、応対の品質などから選ぶことが重要です。
アスファルトは、建設リサイクル法により分別解体等に伴って生じたアスファルトやコンクリートなどを適切に分別しリサイクルすることが定められているため、比較的安価に処分が可能です。しかし、適正に処理しないと不法投棄とみなされ、厳しい罰則が科されるため必ず許可を持つ専門業者に依頼することが重要です。
アスファルトの処分業者を選ぶには?
アスファルトガラの処分は産業廃棄物処理業者に依頼する必要がありますが、「近くのガラ処分場」や「東京都 アスファルト処分」などのワードで調べる方が多いでしょう。
しかし、産業廃棄物処理業者は所有している許可も業者ごとに異なり業者数も非常に多いため自身で業者を選ぶのは難しい場合があるでしょう。
ここからは、アスファルトの廃棄を考えている方や処分業者をお探しの方へ安心できる業者選びのポイントをお伝えいたします!
①許可証を受けていることを確認する
アスファルトの収集運搬を依頼する場合「産業廃棄物収集運搬業許可」、処分を依頼する場合「産業廃棄物処分業許可」を所有する業者であるかどうかは、業者選びにおいて必ず確認すべき観点と言えるでしょう。
また、弊社アール・イー・ハヤシは東京都・品川区と大田区に本社と工場を構える産業廃棄物処理業者です。アスファルトガラのがれき類から産業廃棄物の処理が可能なため、事業所から出る廃棄物がある方はお気軽にお問合せください。

②優良産廃処理業者認定制度を確認する
都道府県・政令市が処理業者の能力と実績が優れていると認めた場合、優良認定を受けられます。これには通常の基準に加えてより厳しい基準が定められており、遵法性、事業の透明性、環境配慮の取組、電子マニフェスト利用、財務体質の健全性の5つの基準があります。
優良産廃処理業者を選ぶことで、過去に行政処分を受けたことがなく法律を遵守していることや電子マニュフェストが利用できることなど様々な事項の裏付けとなるでしょう。

アスファルト廃棄・処分方法や業者選びに関するよくある質問
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アスファルトは一般ごみとして出せますか?
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アスファルトは「がれき類」に分類される産業廃棄物です。家庭から出るごみ(一般廃棄物)とは異なり、自治体の収集サービスでは回収してもらえません。産業廃棄物収集運搬・処分業の許可を持つ専門業者に依頼して、適正に処理する必要があります。
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鉄筋や土などが混ざっていても処分できますか?
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アスファルトは再利用されることが多いため、純粋なアスファルトガラ(アスファルトの破片)であることが望まれます。コンクリートや土砂、鉄筋、木くずなどが混入していると、分別作業が必要になったり、処理費用が高額になったり、最悪の場合は受け入れを拒否されることもあります。事前にできる限り異物を取り除いておくことが重要です。
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アスファルトの比重計算の方法は?
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アスファルトの比重を考慮した重量の計算式は、【体積(㎥)×1.48(t/㎥)=重量(t)】となります。
アスファルト廃棄・処分方法や業者選びに関するまとめ
アスファルトは産業廃棄物の「がれき類」に分類される
産業廃棄物は産業廃棄物処理業の許可を持つ業者へ委託しよう
おすすめの産業廃棄物処理業者は「株式会社アール・イー・ハヤシ」
