
電動自転車や電動アシスト自転車に使われているバッテリーには、希少な金属が使われているためメーカーや販売店に回収・リサイクル・再資源化が義務付けられています。
有名なメーカーにヤマハ、あさひ、ブリヂストンなどがあり使用されている方も多いのではないでしょうか。
便利な電動自転車ですが、寿命や劣化により不要になったとき捨て方に困ってしまった…なんてことはありませんか? 電動自転車を捨てるとき、一般的に車両本体とバッテリーは分けて捨てる必要があります。
こちらの記事では、電動自転車のバッテリーの処分方法・捨て方、膨張してしまったバッテリーの処分方法について解説していきます。
バッテリーだけではなく、自転車車両本体、充電器の正しい処分方法、バッテリーを業者に頼んで処分するときのおすすめ業者についても合わせてご紹介いたしますので是非参考にしてください。
電動自転車のバッテリーを正しく処分する方法

電動自転車のバッテリーを処分する際の基本知識
電動自転車バッテリーの適切な処分が必要な理由
電動自転車や電動アシスト自転車に使用されているバッテリーには、リチウムイオンバッテリーや鉛バッテリー、ニッカド電池・ニッケル水素電池などいくつか種類があります。
中でも多くの自転車に使われているのがリチウムイオンバッテリー(リチウムイオン電池)です。

リチウムイオン電池を含む小型充電式電池にはコバルト、ニッケル、リチウムといった希少な金属が使われており、メーカーや販売店に回収とリサイクル・再資源化が義務付けられています。
リサイクル対象となる製品には画像のようなリサイクルマークがついています。
所持している電動自転車にどのような種類のバッテリーが使われているか確認して適切な方法で捨てることが重要です。
電動自転車バッテリーの寿命は?
バッテリーの寿命は、容量や充電頻度・回数により異なりますが一般的に3~4年。充電回数にすると700~900回程度とされています。
充電持ちが悪くなったときやバッテリーランプが点滅するようになったときは、バッテリーの寿命が近づいていることが考えられるため、早めに交換や買い替えを検討しましょう。
電動自転車バッテリーを処分する際の注意点
リチウムイオンバッテリーは外部からの圧迫や落下による衝撃を受けるとショートが発生し発火や発煙、破裂する可能性があります。
一般ごみと混ぜて排出されごみ収集車が燃えてしまったり、ごみ処理場での火災が発生する原因となっています。

絶縁処理のやり方
捨てる前に、必ず+極と-極の端子部分を絶縁テープやビニールテープなどで覆い絶縁処理を行ってください。
ただし、ビニールテープには電気を通しやすい素材を使用しているものもあるため、できるだけ絶縁テープや絶縁用ビニールテープを使用する方が良いでしょう。
絶縁処理を行わずに捨ててしまうと、端子部分が他の金属に触れてショートして発火などの事故が発生する原因となります。
無料でバッテリーを回収・処分するための方法
自治体で粗大ごみとして処分する
電動自転車のバッテリーは、リサイクルが義務付けられているため集積場所へ出すことはできません。
しかし、自治体によっては自転車本体と一緒に粗大ごみとして捨てることが可能となっているためお住まいの地域でどのように捨てるように定められているか確認すると良いでしょう。
例えば、東京都中野区では電動自転車・電動アシスト付き自転車を粗大ごみで捨てる場合、バッテリーもかごに入れてよいと決められているほか、神奈川県厚木市では2019年4月からバッテリーを外さずに電動アシスト付き自転車として粗大ごみで捨てることが可能です。
粗大ごみを捨てるときの流れは以下の通りですが、各地域により持ち込みの可否・申し込み方法・処理手数料の払い方が異なるためお住まいの地域の手順をしっかりと確認してください。
リサイクル協力店での無料回収の手順

電動自転車のバッテリー(小型充電式電池)のうち、このリサイクルマークがついているものは、自転車販売店、区役所・収集事務所など回収協力店に設置されている小型充電式電池リサイクルボックスにて回収しているため無料で処分することができます。
場所によっては充電式小型家電は対象外となる可能性もあるため、事前に確認するようにしてください。
※詳細はJBRCの公式ホームページから確認ができます。
- ・回収対象となるバッテリーはJBRC会員企業製のものに限る
- ・電池の端子部をテープで絶縁したうえで回収缶に入れましょう
- ・膨張や破損したものは回収対象外となります。
大手メーカー別のバッテリー回収・リサイクルサービス
ヤマハのバッテリー回収サービス
ヤマハ電動アシスト自転車(PAS)のバッテリーを購入した場合、ヤマハPASの古いバッテリーを無料回収するPASバッテリー回収サービスがあります。
ヤマハ製のバッテリーを処分するときは購入店かPAS販売店へ相談してリサイクルしてください。
近くにPAS販売店がない場合は、JBRCの協力店でリサイクルしましょう。
サイクルベースあさひの回収方法
サイクルベースあさひは、いらなくなった自転車・バッテリー・充電器の引き取りを有料で行っているほか、自転車買取&リユース販売サービスがあります。
買取対象となるのは7年以内のモデルですが、状態の良いものや発売されてから年数が浅いものを処分したいときは、こちらのサービスを利用することでバッテリー・充電器も同時に回収してもらえるため便利です。
また、あさひの店舗の中にはJBRCの協力店が含まれています。お近くの店舗が協力店の場合は、無料でバッテリーを処分することができます。
パナソニックの処分方法
パナソニックでは、JBRC加盟店でリサイクルするか近くにJBRC加盟店がない場合はパナソニックお客様ご相談窓口( 0120-781-603)へ相談するようにホームページに記載されています。
ブリヂストンサイクルの処分方法
ブリヂストンでは、バッテリーをJBRC加盟店でリサイクルするようにホームページで記載されています。
JBRC加盟する協力店へ回収を依頼して無料で処分しましょう。
不用品回収業者を利用して処分する
不用品回収業者を利用すると、電動自転車とともに他の不用品もまとめて処分することができます。処分に費用はかかりますが、車両本体、充電器、バッテリーをそれぞれ分けて処分する手間がかからないほか他の不用品も同時に処分できるためおすすめの処分方法となっています。
また、電動自転車を捨てられる不用品回収業者をお探しの方におすすめの業者が弊社アール・イー・ハヤシです。
弊社は東京都の品川区と大田区に事務所と工場を構えて創業50周年を超える産業廃棄物処理業者で、首都圏をはじめ京都府や大阪府の企業様や店舗、官公庁とお取引させていただいております。

ごみのプロフェッショナルが迅速丁寧に対応いたしますので、大量の電動自転車の処分やバッテリーだけ捨てたいとき・社用自転車のバッテリーの処分・ご家庭で不要になった古い電動自転車のバッテリーなどの処分にお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
膨張した電動自転車のバッテリーを安全に処分する方法
膨張や破損したバッテリーを捨てるときの基本知識
リチウムイオンバッテリーが膨張する原因
電動自転車に使われていることの多いリチウムイオンバッテリーは、衝撃や劣化が原因で膨張・変形することがあります。
バッテリーを分解して変形・破損した際も同様に内部でショートが起きて発煙や発火の原因となります。
①過充電、②高温環境での充電、③長期間放置によるか過放電 をするとバッテリーの劣化が早まったりバッテリーを落とすなど強い衝撃を与えてしまうと膨張する原因となります。
膨張したリチウムイオンバッテリーをそのまま使い続けることや、乗らなくなった電動自転車を放置していてバッテリーが膨張していたときは、発火や爆発が起きる原因となるため適切に処分する必要があります。
リチウムイオンバッテリーが発火・破裂する前兆とは
お使いのリチウムイオンバッテリーに以下のような症状が見られる場合は、発火や発煙・破裂する前兆かもしれません。
近年、充電式電池の発火事故も良く起こっているように便利な一方で使用方法を守らないと危険な面もあります。もし膨張や変形、破損した場合は直ちに使用をやめましょう。

- バッテリーが膨らんできたとき
- 充電中に異常にバッテリーが熱くなる
- 電池の持ちが短くなった
- 使用時に異音または異臭がする
- 最後まで充電できなくなる
膨張や破損したバッテリーの処分方法
膨張や変形、破損してしまったリチウムイオンバッテリーは、リサイクルボックスにて処分することはできません。
手順が煩雑になりますが以下の手順に沿って、手続きを行うことで捨てる方法が見つかる可能性があります。
JBRCに確認する
公式ホームページから回収協力店を検索してください。
回収協力店で、膨張したリチウムイオンバッテリーが回収できるかどうかを確認しましょう。
販売元やメーカーに確認する
電動自転車、電動アシスト付き自転車を購入したお店やメーカーに膨張したリチウムイオンバッテリーを処分してもらえるかどうか確認しましょう。
捨て方や修理について案内や返品を受け付けしてくれる場合があります。
上記の方法では処分できない場合、各市区町村の窓口に連絡し処分方法を確認しましょう。
場合によっては膨張しているバッテリーでも、電動自転車と共に粗大ごみとして捨てることができたり適切な処分方法の案内を受けられる可能性があります。
たらいまわしになる可能性がありますので、上記の「販売元」「メーカー」「JBRC」にも確認したが断られた旨を伝えてどのように処分したらいいか相談してください。
アール・イー・ハヤシに依頼して処分する
弊社アール・イー・ハヤシでは、膨張・変形・破損してしまったリチウムイオンバッテリーの処分が可能です。
車両本体や充電器も合わせて処分したいとき、他にも不用品があればまとめて回収いたします。
メーカーや販売元、JBRCに引取りを断られてしまったときや大量にリチウムイオンバッテリーがあるときなど個人・法人に関わらずアール・イー・ハヤシにて対応可能です。
簡単なお見積りは無料となっていますので、是非お気軽にお問合せください。
電動自転車の車両本体・充電器の処分方法

多くの自治体・地域で、車両本体は「粗大ごみ」として捨てることが可能で処理手数料は1000~1300円程度となっています。
充電器やバッテリーチャージャーは、一般ごみ(燃えないゴミ・不燃ごみ)として捨てることができる地域が多いです。必ず住んでいる地域の分別方法を確認してください。
地域によっては、自転車を国内外でリユースすることを目的に持ち込みを受付していてバッテリーも含めて無料で処分することができることもあります。
お住まいの地域でそのような取り組みがあるかどうか調べてみても良いかもしれません。
電動自転車のバッテリーの捨て方・処分に関するよくある質問
- 電動自転車のバッテリーを捨てるにはいくらかかる?
- 電動自転車のバッテリーは、JBRC加盟店のメーカーのものであれば協力店やリサイクルボックスにて無料で捨てることが可能です。しかし、JBRC回収対象電池でない場合など費用がかかる可能性があります。
- ビックカメラでは電動自転車のバッテリーは回収している?
- ビックカメラでは電動自転車・電動アシスト付き自転車のバッテリーを含む「使用済小型充電式電池」を店頭にて回収しています。
しかし、破損・変形・膨張したものやJBRCで回収対象となっていないものは回収されませんので注意が必要です。 - 電動自転車のバッテリー交換にかかる費用は?
- 電動自転車のバッテリー交換にかかる費用は、一般的に3万円~5万円とされています。車両本体や大手メーカー製のものであっても10万円以下で購入できるものもあるため、使用年数が長い場合は買い替えを検討してみてもよいかもしれません。
- 電動自転車のバッテリーの寿命・劣化状況の確認方法は?
- ヤマハ製の電動自転車のバッテリーは、残量ボタンを長押しすることで劣化度合いを確認できる機能がついています。お手持ちの自転車メーカーに、同じような機能がついていないか確認すると良いでしょう。
電動自転車のバッテリーの捨て方・処分方法まとめ
電動自転車のバッテリーを捨てるときは、リサイクルボックスで回収できるものか確認しよう
膨張したバッテリーは、メーカーや不用品回収業者に依頼して処分しよう
アール・イー・ハヤシでは膨張した電動自転車のバッテリーやリチウムイオンバッテリーも回収対応可能!
