モバイルバッテリーの捨て方¦膨張したバッテリーの処分方法も解説

モバイルバッテリーとは、持ち運びができる充電器のことです。スマートフォンやイヤホン・ノートPCなどコンセントがない場所でも充電することができるため、防災用品としても持っている方も多いのではないでしょうか?

便利なモバイルバッテリーですが、捨て方が分からず困っている方はいらっしゃいませんか?
こちらの記事では、モバイルバッテリーを正しく捨てる方法について解説していきます。
また、膨張したモバイルバッテリーの捨て方・処分方法についても合わせてご紹介していますので、是非参考にしてください。

モバイルバッテリーを捨てるには?正しい捨て方

モバイルバッテリーの捨て方①¦各地方自治体に依頼する

2025年4月15日に環境省が全国の自治体にリチウム蓄電池等の処理について通知を出し、回収場所や方法が増えました。
モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、過度な力を加えると発熱や発火し火災の原因となります。実際に収集時の火災や処理施設の火災に繋がっているため、必ずお住まいの地域での処分方法を確認しましょう。

東京都品川区の処分方法

令和6年9月より、月2回[陶器・ガラス・金属ごみの日]に「充電池」と記載の上収集に出しましょう。
膨張したモバイルバッテリーも収集しており、清掃事務所や拠点回収も行われています。

東京都港区の処分方法

販売店に回収を依頼しましょう。販売店に断られた場合、みなとリサイクル清掃事務所に相談してください。

東京都文京区の処分方法

令和7年3月3日から、文京区ではJBRC対象の小型充電式電池の窓口回収が始まっています。
JBRC回収対象外となる破損・膨張しているモバイルバッテリーも合わせて回収しています。

東京都中央区の処分方法

中央区では処理できないため、購入店舗に相談してください。

東京都千代田区の処分方法

月2回「燃やさないごみ」「蛍光管等」の日に、ゴミ集積所に袋を分けた状態で出しましょう。破損・露出・膨張しているモバイルバッテリーは、火災原因となるため千代田清掃事務所まで事前に連絡してください。

東京都港区の処分方法

販売店に回収を依頼しましょう。販売店に断られた場合、みなとリサイクル清掃事務所に相談してください。

東京都中野区の処分方法

区役所やリサイクル展示室に設置してある小型充電式電池回収ボックスにて、回収しています。膨張・変形・破損したモバイルバッテリーは、清掃事務所まで持ち込んでください。

東京都杉並区の処分方法

杉並区の電気店、スーパーマーケットなどの回収協力店に設置されている「小型充電式電池回収ボックス」に入れましょう。
モバイルバッテリーは本体回収になりますので、持ち込む際、分解しないでください。

東京都練馬区の処分方法

練馬区でモバイルバッテリーを処分するには、不燃ごみの日に他の不燃ごみとは別の袋で出してください。
膨張したモバイルバッテリーを処分するには、清掃事務所まで相談の上処分しましょう。

東京都板橋区の処分方法

板橋区でモバイルバッテリーを処分するには、JBRCのリサイクル協力店にて回収を依頼しましょう。

東京都新宿区の処分方法

令和7年4月から週1回の資源の日に、小型充電式電池を資源・ごみ集積所での回収を行っております。
新宿区では、JBRCの回収協力店への持込も引き続き可能です。
変形や膨張しているものは、新宿清掃事務所・各清掃センターへ持ち込んでください。

東京都渋谷区の処分方法

小型充電式電池リサイクルBOXに出して処分が可能です。
また、破損・変形・膨張している場合や回収協力店に断られた場合は、渋谷区の清掃事務所に持ち込んでください。(※事業活動に伴い生じたものを除く)

東京都目黒区の処分方法

目黒区内の回収ボックス設置施設(全10施設)にて、モバイルバッテリーを含む小型充電式電池などの回収を行っております。

東京都世田谷区の処分方法

家電量販店や自転車販売店などリサイクル協力店にある「小型充電式電池リサイクルBOX」に絶縁処理を行ったうえで入れてましょう。

東京都大田区の処分方法

販売店、JBRC回収協力店に回収を依頼しましょう。引取りができないものについてはごみ減量推進課または清掃事務所へ問い合わせを行ってください。
処分の際には、金属端子部分にテープを貼り絶縁処理を行いましょう。

東京都江東区の処分方法

江東区では、区関連施設での拠点回収や区の集積所へ出すことができます。
集積所へ出す場合は、透明な袋に入れて燃やさないゴミの日に出しましょう。
膨張した電池・モバイルバッテリーは単体で袋に入れて「膨張電池」と表示してください。

東京都墨田区の処分方法

墨田区に設置されている小型充電式電池回収ボックスで、モバイルバッテリーを含む小型充電式電池の回収を行っています。
モバイルバッテリーは、分解せずに本体のまま持ち込みましょう。

東京都豊島区の処分方法

豊島区では、モバイルバッテリーを含む小型充電式電池を電気店やスーパーマーケットなどの「リサイクル協力店」にて回収しています。
持ち込み時には、ビニールテープなどで端子部を絶縁し、モバイルバッテリーは分解してはいけません。

東京都荒川区の処分方法

家庭から出た物に限り、荒川区内の清掃リサイクル事務所などへ持ち込むことができます。
膨張したモバイルバッテリーの場合は、「清掃リサイクル事務所2階」のみの受入となっていますので、注意してください。

東京都江戸川区の処分方法

JBRC協力店にて回収を行っています。
JBRC会員以外のメーカーや膨張・変形したモバイルバッテリーは、清掃事務所または清掃課にて回収を行っています。

東京都葛飾区の処分方法

葛飾区の「燃やさないゴミの日」の収集で処分しましょう。
排出する際には袋に「バッテリー」などと記載し絶縁処理を行いましょう。

東京都足立区の処分方法

足立区では、モバイルバッテリーの回収は行っておりません。購入先へ処分を依頼するかJBRC協力店に持ち込みましょう。

東京都北区の処分方法

JBRC協力店へ持ち込み処分を行いましょう。

モバイルバッテリーの捨て方②¦小型充電式電池リサイクルボックスや家電量販店で処分する

小型充電式電池リサイクルボックスは以下の場所に設置されています。

  • 家電量販店
  • 自転車販売店
  • ホームセンター
  • 市庁舎・各区総合長庁舎
  • 区民利用施設
  • 各区資源循環局事務所

モバイルバッテリー、本体から取り外したリサイクルマークのある小型充電式電池が、回収対応品となります。

また、ノジマ電気では買い替え時に無料で引き取りサービスを行っているため新しく買う予定がある場合は、回収してもらえる店舗を選ぶのも良いかもしれません。

リサイクルボックスにモバイルバッテリーを捨てるときの注意点

  1. 回収できるのはJBRC会員企業製のものに限る
  2. 端子部をテープ等で絶縁しましょう
  3. 膨張や変形、破損したもの、水濡れしたモバイルバッテリーは回収対象外

※詳細はJBRCのホームページから確認が可能です。

モバイルバッテリーの捨て方③¦自治体でごみの日に捨てる

モバイルバッテリーは、多くの自治体で一般ごみとして捨てることはできませんが、一部自治体で収集している場合があります。

品川区では令和6年9月から「陶器・ガラス・金属ごみ」の日にモバイルバッテリー・タブレットやスマートフォンなど充電式電池を内蔵した小型家電の回収が始まりました。
品川区では膨張したモバイルバッテリーも戸別収集で捨てることができます。必ず他のごみと分けて袋に「充電池」と記載したうえで出しましょう。

江東区ではモバイルバッテリーや携帯電話のバッテリーパックを燃やさないごみの日に回収していています。膨張した電池やモバイルバッテリーも収集可能ですが、単体で袋に入れて「膨張電池」と記載して出しましょう。

品川区と江東区では、膨張したモバイルバッテリーの回収もしていますが地域により対象外となる場合もあります。各地域によりルールが異なりますので必ず排出前に確認するように気を付けてください。

モバイルバッテリーの捨て方④¦携帯ショップで引き取りを依頼する

auやソフトバンクなどの携帯ショップでは、モバイルバッテリーの回収を行っています。
他キャリアでも回収しているところもありますが、そのキャリアで購入したものに限るなど決められている場合があります。お近くの携帯ショップで引き取りしてもらえるか確認しましょう。

膨張したモバイルバッテリーの捨て方

なぜ膨らむのか

モバイルバッテリーは経年劣化により膨張する可能性があります。
リチウムイオン電池が劣化すると化学反応が起こるため、ガスが発生するためです。

近年、電車やバスなどでモバイルバッテリーによる爆発事故も発生していますよね。その原因の1つが落下による衝撃です。
モバイルバッテリーを落とすと、衝撃により電池内でショートを起こして発火する可能性があります。

買い替えにより使用せず放置していたモバイルバッテリーが知らない間に膨張していた…なんてこともありますので、使わないものや落下したものは早めに処分するなど対策をしましょう。

バッテリーが発火・爆発する前兆とは

  • バッテリーが膨らんできたとき
  • 使用時に異音や異臭がするとき
  • 充電が最後までできないとき
  • 充電中、異常に本体が熱くなるとき
  • 使用できる時間が短くなったとき


モバイルバッテリーは便利な一方で、使用方法を守らないと怪我や事故に繋がる可能性があります。このような症状が見られる場合は直ぐに使用をやめて適切に処分することが必要です。

膨張したモバイルバッテリーの捨て方

一般的に膨張したモバイルバッテリーは回収ボックスに入れての処分が出来ません。
手順が煩雑になりますが下記の手順に沿って手続きを行うことで捨てる方法が見つかる可能性があります。

膨張したモバイルバッテリーの捨て方①¦各地方自治体を利用して処分する

モバイルバッテリーを含む小型充電式電池の処分について、令和7年4月15日に環境省から各自治体へ各自治体で回収するように通知が出ました。
そのため、膨張したモバイルバッテリーを捨てることができる場所や方法が増えました。
お住まいの地域のホームページ等を確認し、膨張したモバイルバッテリーを回収してもらえるかどうか確認してください。

膨張したモバイルバッテリーの捨て方②¦販売元に確認

Amazonや楽天など購入元のお店に確認を取ってください。捨て方について案内や返品を受け付けてくれる事があります。

膨張したモバイルバッテリーの捨て方③¦製造メーカーに回収可能か確認

販売元が対応不可の場合、製造メーカーに確認してください。バッテリーが膨らみ故障したとして連絡する事で対応してくれる場合があり、その際に「修理費用を払い修理」か「処分するか」と案内が貰えると思います。

膨張したモバイルバッテリーの捨て方④¦JBRCに確認

公式ホームページにて回収協力店を検索してください。回収協力店に連絡し回収可能かどうかの電話で確認してみてください。

モバイルバッテリーの絶縁処理のやり方

モバイルバッテリーを捨てるときは、必ず「+極」と「-極」の端子部分をビニールテープやセロハンテープ、絶縁テープで覆い絶縁処理をしましょう。
ただし、ビニールテープには電気を通しやすい素材を使っている製品もあるため可能な限り絶縁テープまたは絶縁用ビニールテープを使用すると良いでしょう。
絶縁処理をしないまま、捨ててしまうと他の金属に触れた際に、ショートして発火などの事故に繋がる恐れがあります。

モバイルバッテリー処分方法 よくある質問

膨らんだモバイルバッテリーは塩水につけても良いですか?
モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオンは電池は、水に触れることで発火する性質を持っています。そのため、塩水につけるとかえって発熱や発火を引き起こす原因となるためやめましょう。
モバイルバッテリーの寿命は?何年くらい使える?
モバイルバッテリーには、充電回数が決められており容量やメーカーにより異なりますが一般的には300~500回といわれています。大体1~2年が寿命ですが、使用状況により変わります。使用時に異常に発熱したり、使用できる時間が短くなったなどの症状があった場合は、寿命が近い可能性があります。必要に応じて買い替えを検討しましょう。
モバイルバッテリーの選び方は?
PSEマークという電気用品安全法に準じた商品を示すものがあるかどうかを確認しましょう。
PSEマークがついていても商品名や事業者名などの日本語がおかしいものは粗悪品である可能性も高いです。
モバイルバッテリーを購入する際は、できるだけECサイトではなく家電量販店で買ったり国内メーカーのものを選ぶなど工夫しましょう。

モバイルバッテリー処分方法のまとめ

 モバイルバッテリーは地域により戸別収集で捨てられる場合と捨てられない場合がある

 膨張したモバイルバッテリーは、メーカーや各自治体に依頼して処分しよう