
事業者から出る粗大ごみの正しい処分方法についてご存知でしょうか?
実は家庭から出る粗大ごみと事業者から出る粗大ごみは、異なる方法により処分しなくてはなりません。この記事では、企業の方向けに粗大ごみの処理方法を解説していきます。他にも企業様必見の廃棄物の処分に関する情報をまとめているので、是非参考にしてみてください!
結論
- ”事業系”粗大ごみは、自治体の収集では処分できません。
- 事業系一般廃棄物または産業廃棄物に該当するため、専門の処理業者に依頼する必要があります。

事業から発生するごみについて
事業活動をしていく上で発生する廃棄物は「事業系ごみ」と区分され一般家庭から出るような「家庭ごみ」とは異なる分別・方法により処分することが排出事業者の責任として定められています。

この事業活動には、個人事業主やNPO法人、商店や病院なども含み全ての事業活動を行う団体を指します。
そもそも”粗大ごみ”とは?
粗大ごみの定義は、各自治体・市区町村により異なる部分がありますが一般的に最大辺(一番大きい辺)が30cm以上の家具・家電のことを指します。

具体的な品目例
- マットレス
- ソファ
- カーテンレール
- アイロン台
しかし、これは一般家庭から出る場合を指し、事業者から出るもの(事業系粗大ごみ)は該当しません。家庭から出た場合は粗大ごみに該当する品目であっても、排出元が「事業者」である場合は自治体の収集や持込を利用して事業系粗大ごみを処分することはできないため廃棄物処理業者へ依頼して処分する必要があります。
なぜ事業系粗大ごみは自治体で処分できないのか
家庭から出るごみは市区町村に処理責任が生じる一方で、事業者から出る事業系ごみは「排出事業者」に処理責任が生じます。
事業者の責務とは?
廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、次のとおり事業者の処理責任について規定しています。
事業者の責務を果たすことは、事業活動を行う上で非常に重要です。しっかりと理解し適切な廃棄物の処理を行いましょう。
- 事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適切に処理すること
⇒委託基準や処理基準に従い、自己処理や処理施設への搬入、許可業者への委託処理をすること - 事業活動に伴って生じた廃棄物の再生利用等に積極的に取り組み廃棄物の減量に努めること
⇒製品の製造や加工・販売等を行う際に、その製品が廃棄物になったときに処理が困難にならないようにするなど、ごみの減量に努めること - 廃棄物の減量やその他の適正処理に関する国や市区町村の施策に協力すること
したがって、事業者から発生する粗大ごみは量や大きさに関わらず、家庭から出る粗大ごみとは区別し事業系一般廃棄物や産業廃棄物として処分しなくてはなりません。
産業廃棄物とは?定義や品目について解説
前述の通り、事業から出るごみは「事業系ごみ」に分類されますがさらに、大きく「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」に分けられます。
この”産業廃棄物”は、事業系ごみのうち法令で定められた20種類の品目のことをいいます。
- あらゆる事業活動に伴うもの:燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリート・陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん
- 業種等が特定されているもの:紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、動物系固形不要物、動物のふん尿、動物の死体
- 汚泥のコンクリート固形化物など、その他19種類を処分するために処理したもの、その他19種類に該当しないもの
品目毎の具体的な品目例については、以下の産業廃棄物一覧表を確認してください。

事業系一般廃棄物とは?
事業系ごみのうち、調理くずや食品の食べ残し、シュレッダーごみは「事業系一般廃棄物」に該当します。また、事業活動に伴って発生するごみには資源としてリサイクルができるものが多く含まれています。ごみをごみとしてただ捨てる前に、まずは資源として捨てられるものはないかを分別すると良いでしょう。
事業系粗大ごみの適切な処分方法とは?
事業系粗大ごみは、品目により「事業系一般廃棄物」または「産業廃棄物」に該当します。したがって、許可を得ている廃棄物処理業者へ委託処理しなくてはなりません。

環境省からも案内が出ていますが「無料で不用品を回収」などとチラシやホームページなどに記載し、地域を巡回しながら不用品を回収する業者は違法業者である可能性が非常に高いです。事業者から出る粗大ごみを回収する場合は廃棄物処理業の許可を有している必要があり、「古物商許可」ではできません。
許可業者の確認方法
- 一般廃棄物収集運搬許可業者情報:市区町村のホームページより確認可能
- 産業廃棄物処理業者情報:各都道府県のホームぺージまたはさんぱいくんから検索可能
事業系粗大ごみならアール・イー・ハヤシがおすすめ!
株式会社アール・イー・ハヤシは、東京都品川区に本社を構える産業廃棄物処理業者です。産業廃棄物の収集運搬や中間処理、不用品回収など幅広いサービスを提供し、適正処理とリサイクルを徹底。創業50年以上の実績を活かし、企業の環境対策やコスト削減をサポートする信頼のパートナーです。
アール・イー・ハヤシが選ばれるポイント


産業廃棄物の収集運搬・中間処理
オフィスや事業所から発生する不要な什器・家具・の回収、機密文書・PCやHDDの処分や定期引き取りにも対応。必要に応じて破壊証明書や廃棄物コンテナの設置が可能です。
不要になったオフィス什器の買取
オフィスや事業所で不要になったロッカーやオフィスチェアなどの引き取りが可能です。さらに、関東・中部・近畿に広がる独自ネットワークを活用し、オフィスの不要物を高価買取いたします。


オフィスに関するお悩みをサポート
組織移転時に発生する廃棄物の処分を得意とする弊社にお任せいただければ、残置物撤去や廃棄物の定期回収などオフィスに関するお悩みをトータルサポートいたします。
機密文書やPC・HDDの処分
情報漏洩が心配なパソコンやHDD、機密文書が沢山あるとき、処分方法に困ってしまいますよね。弊社は、お客様の目の前で物理破壊や破壊証明書の発行などの対応が可能なため安心してご依頼いただくことが可能です。

お問合せはお電話またはお問合せフォームから受付しております。
関連記事

事業系粗大ごみの処理方法のまとめ
- 事業から出る粗大ごみは、家庭から出る粗大ごみとは異なる
- 事業から出る粗大ごみは「産業廃棄物」または「事業系一般廃棄物」扱い
- 事業系粗大ごみは廃棄物処理業者に処理委託しよう
アール・イー・ハヤシ回収対応可能品目(一部)
オフィスデスク / パーテーション / ホワイトボード / OAチェア / スチールキャビネット / 書類棚 / 傘立て / 備品ワゴン / ロッカー / 会議用折りたたみ椅子 / 応接ソファ / カウンターテーブル / プリンター / コピー機 / シュレッダー / 冷蔵庫 / 電子レンジ / 電気ポット / 掃除機 / 空気清浄機 / モップ掛け / 掃除用具入れ / 工場用作業台 / 工具棚 / パレットラック / プラスチックパレット / 金属製コンテナ / ドラム缶 / 発泡スチロールケース / 木箱 / 鉄製ラック / 配線ケーブル / 延長コード / サーバーラック / ネットワーク機器 / モニター台 / カートワゴン / スタンド看板 / 案内サイン / イベント用テント / 折りたたみベンチ / ステージパネル / 照明スタンド / 音響スピーカー